寒さの厳しい青森・八戸で、駅から外に出ずに利用できるレンタカーサービスで顧客の負担を軽減。地域に根ざしたグループ企業の強みを活かしてサービス拡大を図る

株式会社三八五オートリース

2021年春、青森県八戸市の地場企業、株式会社三八五オートリースは、八戸駅直結の駐車場からレンタカー利用を開始できるサービス「駅らくレンタカー」を開始。TOKAI RIKA Digitalkey「FREEKEY for CAR」(以下、Digitalkey)を使ったデジタルキーを導入したこのサービスで、厳寒地での移動の不便や、コロナ禍での感染不安といったネガティブ要素が払拭された。サービス開発の道のりや今後の展望を、三八五オートリース 営業部 部長の橋本睦子氏に伺った。

抱えていた課題

  • ・コロナ禍で、車のキーを対面で受け渡しすることに不安がある
  • ・厳寒地では、降雪時の店舗への悪路移動や、コロナ禍で混雑を避けるため店舗屋外で順番待ちをすることはレンタカー利用者にとって負担が大きい
  • ・導入時にかかる費用・労力のコストは最小限に抑えたい

導入理由

  • ・デジタルキーの導入により非対面で利用できるレンタカーサービスが実現する
  • ・非対面による受け渡しによって、利用者の移動や待ち時間の負担を解消する
  • ・車両の改造不要で、利用するシステムもミニマムで導入障壁が低い

期待する効果

  • ・コロナ禍における完全非対面を実現し、より安全な利用と感染拡大防止に貢献する
  • ・駅直結の駐車場でのレンタカーサービスで、厳寒地での利便性を高める
  • ・地域に展開するグループ企業の利も活かし、利用場所や用途の拡大を図る

寒さが厳しい地域において、雨風の心配なく、駅直結の駐車場から乗れるレンタカーサービスを実現。非対面・遠隔管理のサービスで利用者の利便性をさまざまに高めていく

株式会社三八五オートリース
営業部 部長
橋本睦子氏

寒さの厳しい八戸駅で、到着後も外に出ずに車に乗り込めるサービス「駅らくレンタカー」

青森県・八戸駅。太平洋側に面し、積雪こそさほどではないものの、冬季は日中の最高気温が5℃を下回り、風も強く、寒さの厳しい地域だ。新幹線到着の八戸駅から市街地までは車で20分ほどと距離があり、出張や旅行でここを訪れる人は、タクシーあるいはレンタカーでの移動が必須である。

2月の八戸駅前

 

三八五オートリースは、八戸を拠点に事業を展開するリース・レンタル事業者。親会社である三八五流通は昭和22年創業、広範に事業を展開する青森県南部の有力企業だ。多くの取引先や出張の利用客、旅行者などを相手に、マイクロバスからワゴン、乗用車まで、様々な車種のリース・レンタルを行っている。

地元に根づいて堅実に事業を展開する三八五オートリースが、2021年春にサービススタートしたのが「駅らくレンタカー」だ。利用対象は法人のみ。あらかじめ予約手続きをした上で、八戸駅直結の駐車場にとめられた車両をDigitalkeyを使って解錠し、利用を開始する。利用後は再び駅に返却して利用完了という、完全非対面型のレンタカーサービスである。

三八五オートリースの店舗も駅から離れた市街地にあり、八戸駅に到着した利用客にとっての利便性には課題があった。また、八戸駅周辺には複数のレンタカー店舗があるが、そのほとんどが駅を出て道を渡るか、さらに何分か歩いた先にある。気温も低く風も強いという土地柄からすると、駅から通用路を利用し、屋外に出ることなく利用車両にたどりつけるこのサービスは、利用者にとってはありがたい限りだろう。

 

八戸駅から駐車場への通路

 

「他店舗の様子を見ていると、電車が着いた直後は、寒い中、利用者が店舗の外に並んで待っていることもあるんです。コロナ禍で店舗内の密を避けるためなのだと思いますが……。私たちのサービス『駅らくレンタカー』は、当日の手続きも不要、駅から直結で雨風を避けてすぐ乗れる、ということで、好評をいただいていますね」 

三八五オートリースのウェブサイトには、サービス利用の動線や手順について、社員がみずから撮影、編集したサービス案内動画がアップされている。非常にわかりやすく作られており、初めて利用する顧客も迷うことなく利用できる。

車両改造は不要。費用も労力も抑えられ導入障壁の低いDigitalkey

「駅らくレンタカー」サービス開発のきっかけは、長引くコロナ禍だ。出張も旅行も大きく制限される中、三八五オートリースでも例に漏れず、レンタカー利用客は激減した。

苦境の中、三八五流通グループでは、利用車両の抗ウイルスコーティング「SKYBE-783(無光触媒)」((株)コスモ技研と提携)を導入するなどして、綿密な感染拡大防止策を講じている。さらに、顧客獲得のために何かできることはないか、と橋本氏らが検討し、非対面・非接触のレンタカーサービス構想が立ち上がった。

車のキーの受け渡しについては、上司から「デジタルキーというものがあるそうだ」と聞き及び、まずはインターネットで業者を探すことからスタート。いくつかの製品を検討する中、東海理化のDigitalkeyを選択するまでには、さほど時間はかからなかったという。

「決め手になったのは、やはり車両の改造が不要という点です。他社製品もいくつか検討したのですが、取付工事が必要、利用のためのソフトを複数入れなければいけない、といくつもハードルがあり、そこまでしないとできないものかな、と。

まずは数台でトライアルしてみよう、という考えでいましたので、お金も労力も、あまり無駄にコストをかけたくなかったんです。そういう視点や安全面、技術の信頼度など総合的に精査していって、東海理化さんに決めました。検討開始から契約まで、1〜2か月程度で進みましたね」

車両への取付、そしてサービス開始まで、大きな不具合や困難に遭遇することもなくスムーズに準備は進んだ。スマートフォン一つで実際に解錠ができるのをみずから体験した際には、橋本氏自身も「すごい!これで開くなんて信じられない」と驚きの声をあげたという。

 

 

サービスを開始してからは、主に既存の顧客に対して、「よかったら使ってみてください」と案内し、トライアルを促していった。もともと培ってきた信頼関係も手伝い、声かけをすればまずは利用してみてもらえる。そして利用者のリピート率は100%だという。

「サービスについてご説明した時点で、お客さまの方から『スマホはいつも持ち歩いているもの。そのスマホ一つでキーの受け渡しができるのは便利、楽でいいね』という声をいただきます。

予約さえ事前に手続きしていただければ24時間乗り降り自由で、駅からすぐ乗れる、キーの受け渡しも不要。一度利用いただければ、その便利さは体感でご理解いただけますから。お得意様は顔を合わせる機会が減ってしまって寂しくなるのですが、時々Digitalkeyの搭載された車に乗って、店舗に立ち寄ってくださったりするんですよ(笑)」

 

Digitalkeyの導入によりレンタカー利用の自由度が増した

キーの受け渡しに人の手を介する必要がなく、利用開始・終了も特定の場所に縛られないという、Digitalkeyの導入により生じた利点。これによって、サービスの利用にも自由度が増している。

まず挙げられるのは、変則的なレンタルにも対応可能な点だ。2日間利用した後、1日空け、再び2日間利用する、といった顧客が時折いる。その際には、5日間同一車両を使っていただき、間の1日だけ、Digitalkeyの利用権限をキャンセルすればよい。間に挟まなければならなかったキーの受け渡し、これが一往復分省略されることは、顧客、サービス提供側双方にとって大きな負担軽減になる。

また、三八五流通グループでは市内2つのホテルを運営しており、その駐車場に乗り捨てることも可能となっている。八戸駅からホテルへの足は必要だが、その後は商談で取引先が車で迎えに来るから自分の車は不要になる、というパターンもある。そんな時にも「駅らくレンタカー」の利便性は発揮される。

フレキシビリティというメリットは、一般的なカーシェアサービスでも享受可能だが、三八五オートリースでは、衛生管理の徹底や利用者の手間の低減などの工夫によって付加価値を提供している。

先にも述べたように、車両には抗ウイルスコーティング加工を施し、利用の都度、消毒および洗車を行う。ガソリンは満タンの状態で貸し出し、利用後は給油して返す必要もない。法人向けの事後決済のため、後日使った分を請求すればよいからだ。

「一般的なカーシェアサービスと比べて優れているかどうか、というのはお客さまの判断ではあります。でも私たちは、一人ひとりのお客さまに対して、すべて新しい状態の車両をお使いいただくというのが基本姿勢。ご提供しているサービスにはご満足いただけるものと自負しています。

お客さまからも、車両がとてもきれいでいいね、使いやすいね、という声をいただいています。それが価値だと思うんです」

今後さらなる利便性向上を目指し、サービスに磨きをかける

好調なスタートを切り、顧客からの評価も高い「駅らくレンタカー」サービス。2022年3月現在、Digitalkeyを搭載した車両は5台。八戸駅の駐車場は3台確保しており、利用者の車種の希望に応じて入れ替えている。今後はサービス拡大に向け、車両の増加や、乗り降りの拠点の展開も検討している最中だ。

 

駅直結駐車場の駐車スペース

 

「レンタカーを利用されるお客さまからは、新型モデルの車両に乗ってみたいという声をたくさんいただきます。Digitalkeyで便利に使える上、新型モデルとなると、乗ってみたいというお客さまも増えるだろうなと。もっとさまざまな車種でDigitalkeyを導入したいと考えています」

また、先に述べた三八五流通グループ運営のホテルだけでなく、グループで管理している土地を拠点として活用し、地域の居住者にも利用を促していくといった展開も検討している。地域で多角的に事業を展開している企業ならではの強みを活かした戦略である。

地域の特性や顧客のニーズを細やかに分析し、利便性を確実に高めて新サービスの利用者獲得に成功している三八五オートリース。より大きな価値提供の実現に向けて、今もサービスに磨きをかけている。

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企業情報

社名:
株式会社三八五オートリース
事業内容:

特殊自動車、運送、貸自動車用業、自動車教習所用自動車並びに工具器具及び備品の賃貸業

設立:
1962年4月7日
URL:
http://www.miyago-leasing.co.jp/l/index.html

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